2012年5月27日日曜日

第15回:成田山御本尊不動明王上陸聖地報恩大法会(横芝光町)

2012年5月27日

第15回は横芝光町尾垂ヶ浜(おだれがはま)で行われた

『成田山御本尊不動明王上陸聖地報恩大法会』へ行ってきました。


今回ご案内してくださったのは、地域委員の佐久間委員です。

 

皆さん、この大法会をご存知でしたでしょうか???

本当に申し訳ないですが、私は今回の取材で行くまで知りませんでした…。

私と同じような方のためにまずは説明を!

平将門が関東で反乱を起こしていた時代に遡ります⇒⇒⇒



今から約1070年前の天慶2年(939年)、
朱雀天皇より平将門の乱平定の密勅を受けた寛朝(かんちょう)大僧正は
弘法大師によって敬刻開眼された不動明王を奉持し、
難波の津(現大阪府)より海路でこの尾垂ヶ浜に上陸されたそうです。

そして、公津ヶ原(現成田市)で平和祈願の護摩を奉修し成満。

大任を果たされた大僧正は再び御尊像とともに都へ帰ろうとしましたが
不思議にも御尊像は微動だにせず、
「我が願いは尽くる事なし、永くこの地に留まりて無辺の衆生を利益せん」と。

これを聞いた天皇は深く感動され、
お堂を建立し「新勝寺」の寺号を授与されました。

天慶3年(940年)、東国鎮護の霊場として
寛朝大僧正によって成田山は開山されました。



↑こちらがこの大法会の縁起となっています。

こんなすごいことがあった場所が

成田空港からこんなに近くにあったなんて…!

知らなかったことが本当にもったいない…。

ということで、レポートスタートです!!!




この大法会は毎年5月27日に厳修されているそうです。

今年は日曜日で、天気が本当に良い日でした☆

毎年参会されている方が「8割は雨」とおっしゃっていました。

こんなに晴れて、ここまで暑くなることは珍しいそうです。


道を少し中に入っていったところに鳥居があります。

 

この鳥居を抜けると奥まで道が続いています。

 

お花が咲いていてとてもキレイです。

両脇には桜の木が植わっているので、春先もキレイなんだろうなぁ♪



道の先にはちょっとした芝生の広場があり、
その先には浪切り不動尊像!

 

町の有志の方たちによって大切に祀守されており、

昭和の初めに聖地を顕彰するため巨石が運ばれ、

昭和35年に上陸記念碑が建立されたそうです。

(上陸記念碑はテントで隠れていたので、写真撮れず…)

そして、成田山開基1060年記念事業として、

成田山新勝寺によって

海上安全と万物共生を願い、浪切り不動尊像を建立されたそうです。



↓こちらが浪切り不動尊像。

 

とても大きくて立派です。

 

天気が良すぎてとっても暑い!!

でも日陰に入ると、海の風が入ってきてとても気持ちいい〜☆

(すぐ脇が海なんです♪)

数は限られていますが、テントには一般の方が座れる席がありましたよ。




そうこうしている間に、いよいよスタート!!



まずは、会場下の広場で横芝光町さくら太鼓の演奏♪

 

こちらの皆さんは横芝光町女性有志の方たちです。

大漁節などを演奏していました。

私が小学生のとき、

地区の夏祭りで大漁節を踊っていたことを思い出しました。

懐かしい!

 

女性が太鼓を演奏する姿って、

男性が演奏するよりかっこいいって思うのは私だけ…!?



さくら太鼓の演奏が終わると、どこからかホラ貝の音が………。

成田山新勝寺の貫主大僧正様たちの入場です。

 

 

鳥居から会場まで行列をつくっての行進となります。



行列の先頭に成田商工会議所女性会の皆さんが合流。

 

成田山開基1070年祭の記念音頭として制作された

「四季彩々成田山」に合わせて踊りながらの入場は、

先ほどのさくら太鼓の力強さとは打って変わって、

とても女性らしくて、惚れ惚れしてしまいました。

 

浴衣がとても涼しげでステキ☆彡



成田商工会議所女性会の皆さんの後ろには

貫主大僧正様たちが行列をつくっています。

 

 

 

衣装の色が鮮やかでとてもステキです。



 

 

皆さんが着座されると法会が始まります。

会の内容は、招待者による献花や貫主大僧正様による修法、

 

八街不動院遍照講下総印旛教区八街支部の方々の「不動和讃」、

 

成田山仏教聖歌合唱団の皆さんによる「明王あり」。

 

いつもここをキレイに管理されている団体の方たちへ記念品贈呈。

 


本当にこの場所はキレイに管理されているなと思いました。

いろんな種類のお花があちこちにたくさん咲いています☆

ゴミはもちろん1つも落ちていませんでした!



そして、挨拶が終わると奉納踊りです。

「碇引き」は列になって♪

 

「四季彩々成田山」はみんなで円になって♪♪

 

さくら太鼓の方も一緒に円に入って踊っていました。




続いて、奉納太鼓の演奏です。

 


今度は女性会の皆さんが手拍子で太鼓演奏を盛り上げています。

 


そして、演奏が終了すると閉会となります。

 

列をつくり、ホラ貝の音と共に退場です。

 

 


今回初めて参会させていただきましたが、

普段の生活では経験することのできない

とても厳かな雰囲気を体験することができました。

大僧正様が私の前を通る時は本当にどきどき…!!!

とても素晴らしいことを経験することが出来ました☆

今年、ご参会できなかった方は、

来年は是非尾垂ヶ浜へ行って実際に体感してきてください^^



あ!!

尾垂ヶ浜は少しわかりにくい場所となっています。

九十九里ビーチラインを山武市から行くと

大布川(おおぶがわ)手前の信号のある交差点を右になります。

当日は大きな看板が出ているので辿り着けることができましたが、

その他には何も目印が出ていないので迷子になるかもしれないです^^;

行かれる方は事前チェックをお忘れなくー!!!



また、この上陸聖地は、

昨年度行われた

「第1回わたしの一番の風景フォトコンテスト」の

入賞作品の中にもあるんですよ。

作品は【こちら】から!

普段は↑このようになっているようです。



また、同じく入賞作品にある「浜昼顔」。

会場のすぐ脇が海岸&開花時期はばっちりなんですが、

昨年の津波の影響で今年はまだ見ることができませんでした…涙

例年ですと、作品のようにたくさんの浜昼顔が咲いているそうです。

作品は【こちら】から!


ということで、第15回おしまい。

次回、第16回は香取市の『水郷佐原あやめ祭り』に行ってき☆まっすー♪



【おまけの写真】

 
「暑すぎるので日陰に避難(汗)」の図

 
「暑すぎるので陰ながら見守る」の図