2011年10月7日金曜日

第8回:佐原の大祭 秋祭り(香取市)

2011年10月7日

第8回目は香取市の『佐原の大祭 秋祭り』へ行ってきました。



今回ご案内してくださったのは、共栄WG専門委員の佐藤委員です。

 

ちなみに、この後ろにある建物は、『佐原三菱館』といって
大正3年(1914年)に建てられたレンガ造りの旧三菱銀行の建物で、
平成3年に県の有形文化財に指定され、
現在は観光施設として活用されています。

(今現在は、安全確認中なので入館をお断りしているそうです。)

さっそく歴史的!!



まずは三菱館の隣にある『佐原の町並み交流館』で
佐原の大祭についてご説明をしていただきました。


佐原の大祭は、7月の夏祭りと10月の秋祭りの年2回執り行われ、
夏は小野川を挟んで東側の本宿・八坂神社、
秋は西側の新宿・諏訪神社の祭礼となっています。

平成16年2月には佐原の山車行事が佐原囃子とともに
国の重要無形民俗文化財に指定されたそうです。

その佐原囃子は数十曲あり、
役物(やくもの)・段物(だんもの)・端物(はもの)の3つに分類されます。

役物は山車の出発時や到着時等に演奏されるもの、
段物はゆったりとしたもの、
端物は山車の運行時に演奏されるテンポの速いもの。

これが各地区によって曲が違うそうです。

なので、佐原マスターともなれば、お囃子を聞いただけで

「どこの地区」が

「今から何をしようとしているか・今何をしているか」がわかるそうなんです(汗

す、すごすぎる……(大汗

私もそんな佐原マスターを目指し、さっそくGO!GO!!


………と、その前に腹ごしらえ!

佐原といえば、うなぎ〜♡ なイメージなので『麻生屋』でご飯タイム!!

 

 

あぁぁ〜、おいしかった☆☆☆

お腹もいっぱいになったところで、山車探しSTART⇒⇒⇒


お店を出れば、もうそこらじゅうからお囃子や掛け声が聞こえてきます。

まだ山車は視界に入ってないのに、
お囃子&みんなのざわつきでお祭りの雰囲気100%。

自然とテンションが上がっていきます↑↑



音を頼りに進むと山車発見。

 

とりあえず思ったのは、山車の上にある人形が大きい!!

この山車は新橋本区で、山車も人形も明治に造られています。

 

人形のモデルは小野道風。

柳に飛びつこうとしている蛙が印象的です。



次に遭遇した山車は、上新町。

飾り物は諏訪大神で昭和に造られました。

 

するとここでラッキーなことに、『のの字廻し』を観ることができました!

のの字廻しとは、右前の車輪を軸にして山車を回転させること。

速くまわり過ぎてもダメ、止まってしまってもダメ。

回転する前から皆さんの活気が伝わってきて私もどきどき…。

合図でお囃子がテンポの速いものに変わり、回転スタート!!

 

 

回転中はみんなの熱気や掛け声、お囃子に混ざり、
車輪の擦れる音がまたすごい。

私も力が入ります(汗

 

何回転もし、それが終わると自然と歓声が。

皆さん、本当にかっこよかったです!!

 

↑真ん中の方が軸をつくるために必死に頑張るんです。



こちらは南横宿の仁徳天皇。

 

 

 

この彫刻は三国志「桃園の誓い」などの名場面を

10年かけて彫り上げてあるそうです。

 

こちらは山車の車輪、半間(ハンマ)。

昔は松の木の輪切りにしたものを使っていたそうですが、

今はこのようなハンマを使っています。



 

ステージを発見!

ここの前を通る時には皆さんステージで踊っていくそうです。

この地区の皆さんはとても元気があって、
一瞬にしてステージが明るくなりました☆

女性が元気だとみんなが元気になりますね♪


こちらは下新町の浦島太郎。

 

浦島太郎の前にはちゃんと亀もいますw

 

そしてこの山車は天井に彫刻が施してあるんです。

見えないところにまで彫刻してあるなんて、なんておしゃれ☆



他にも山車を観たんですが、ここでちょっと佐原観光START!!



まずは小野川を遊覧船でお散歩です〜☆

 

船から見る佐原の町並みはすべてがマッチしていてまた格別!

川の流れとともにゆっくりとした時間を過ごせます。

洋服を着ていても、時代劇の主人公気分になれちゃう〜♪

ちなみに、後ろのおじいちゃんが

佐原の町並みについていろいろ説明をしてくれますよw


あと、小野川遊覧中にJRの線路の下を通るんですが、
私たちはちょうど電車が通るときに遭遇。

これはまた違った佐原の風景ですね。


佐原に行ったらこの遊覧船は乗るべきと断言できます!!!


ちなみに、この小野川には千葉県指定最重要保護生物の

『ナガバコウホネ』が自生しているんです。

ナガバコウホネは河川に生えるスイレン科の水草で、
初夏から黄色い花を咲かせるそうです。

県内では、現在は小野川で確認されているだけ。

タイミングを合わせて花が咲く時期にも行ってみるものいいですね☆ 



そして、次に向かったのは、『伊能忠敬旧宅』。

 

ここは昭和5年(1930年)に国の史跡に指定されています。

無料で開放されているんですが、現在は家の中は見られなくなっていました。

残念…(涙


敷地内にこういうものが置いてありました↓↓

 

これは現在の忠敬橋のある場所に以前架かっていた
「協橋(かなえばし)」のもので、
アーチ型のめがね橋だったみたいです。

名前の由来は佐原の人々が力を出し合い協力して造られたから。

ぴったりの名前ですね☆



伊能忠敬旧宅の前には『樋橋(とよはし)』という橋が架かっています。

 

通称『ジャージャー橋』と呼ばれていて、
その理由は、江戸時代初期に
小野川を横切って田んぼに水を送るために造られたこの橋から水が
「ジャージャー」とあふれていたので
「ジャージャー橋」と呼ばれるようになったそうです。

今は落水施設として9時〜16時の間、30分間隔で落水が行われています。

なんと、平成8年に環境省の

『残したい”日本の音風景100選”』に選ばれたんです!


 

この写真は忠敬橋から見たジャージャー橋です。

写真が小さくてわかりにくいですが、ジャージャーしています。



最後にたくさん歩きまわったので、
最近できたばかりの『カフェ河岸日和』でちょっと休憩タイム★

 

ここは女性が大好きなそうな感じのおしゃれな古民家カフェです。

おいしいコーヒーをいただきました。

建物は歴史のあるものですが、かかっている音楽はJAZZなどなど。

そのギャップが今っぽくて最高☆☆☆

しかもここでは整体もやっているので、歩き疲れた方はこちらへどうぞ^^


ここでは偶然にも佐藤委員のお知り合いの方に遭遇。

急遽アンケートに参加することになり、いちじくのシフォンケーキを試食。

商工会議所の鎌形さん、おいしかったです^^♪

 





私が休憩している間も山車は行く……

 

 

小野川と山車のコンビネーションは想像以上に圧巻。

最高です!!

これぞ、「小江戸 佐原」☆




佐原の大祭は、
夜になると山車に灯りがともり昼間とはまた違ったものになるそうです。

今回は昼間に行ったので、次回行くときは夜に決定。

街中にお店はもちろん、屋台も出ているのでおいしいものもたくさんあります。

 



町並みも風情があって100点満点。

地区によって変わるお囃子や踊り、迫力満点ののの字廻し、

どれをとっても100点満点。

あぁ〜〜〜、

HPでは伝えることのできない「音」がたくさんあるので本当に残念…(涙

それに、正直いうと内容が盛りだくさんすぎてUPしきれません…(汗

これは是非現地に行って観て・聴いて・感じてもわらないと!!

必ず笑顔になれると思いますよ^^♪

そして、佐原マスターになってください★

ちなみに佐原町並み交流館では、

ボランティアガイド(要予約)も行っていますので是非。



ということで、第8回おしまい。

次回は『芝山町はにわ祭り』に行ってき☆まっすー♪





 
『共栄橋』、発見☆

 
町並み観光中央案内所は小野川沿いにあります!

 
こんな狭いところも通るんです(汗

 
夕刻の小野川沿いもとても雰囲気がありますね♡